第170章

エピローグ:

世界は変わっていた。

北の二大群れ――そのすべての狼とすべての声をひとつに結んだ、あの壮大な会合から幾年もの歳月が流れた。銀の群れと月光の群れは、幾世紀にもわたる血の隔たりによって引き裂かれていたはずなのに、いまではただひとつの信条のもとで栄えている――「月は我らを結ぶ」。その言葉は共同の都の石造りの門に刻まれ、祖先が知らなかった平穏の中で生まれた子どもたちが、囁き合うように口にするのだった。

だが、平和はただで訪れたわけではない。裏切りと赦し、そして月の女神にしか触れられぬほど激しい愛によって、代価は支払われた。

その夜、群れは再び集った――今度は戦のためでも、弔いのた...

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